一昨日の話なんだけど、エアコンきいた部屋で一日ボーッとしてるのも身体に毒だからさ。
インテリ気取って近所の川原で読書でもしようか、ってんで出かけたわけよ。
川原つっても、お子様が野球してたり、
おっさんがゴルフの練習してるような場所じゃ落ち着かんからさ。
いい場所ないかな~、ってブラブラしてたら、御誂え向きにひと気のないとこ見つけてさ。
こりゃいいってんで、土手の中程に腰掛けて読書を始めたんだよね。
ちなみにその時読んでたのは、倉橋由美子の『スミヤキストQの冒険』。はは。インテリ。
でもさ、なんか知らんけど落ち着かんのよ。
少なくとも、目に入る範囲に人はいないのに、どっか近くから見つめられてる気がするんだ。
その視線がどうも気になってさ、文字は追ってるんだけど意味が頭に入ってこないの。
でも二、三十分は格闘したかなぁ。その内、イライラしてきてちゃってさ。
もうや~めた、って後ろ手をついて暮れなずむ空を見上げたわけよ。
そしたらさ。ぐにゅ、って右手になんか当たったんだよね。
うわああああやっちまったああああああうんこ触っちまったああああああ。
って、右手どかしてみたらさ、うんこじゃなかったんだよ。
人の顔、だったと思う。多分、男の。
首から下は地面に埋まってるんだか、そもそも存在しないんだか。
触った感じでうんこと間違えたのはさ、そいつが糜爛糜爛に腐ってたからだったんだ。
しかもさ、そいつ生きてる(?)んだよ。
俺が呆然としてたらさ、いきなり「×××××××××!」ってすげえ早口で喋りだしたの。
俺はその時点でヤバいってことに気付いて、走って家に帰った。
そいつがなんつってたかは全然聞き取れなかったけど、
なんか女の名前みたいのが二、三出て来たと思う。
今日、これからその川原にもう一回行ってみようと思う。
なんか気になってしゃあないんだ。
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