このお話は私の知人のBさんが実際に体験したお話です。
Bさんは1件のアパートで暮らし
仕事は、実家の大工関係のお仕事をしていました。
夜、やっとこさ仕事から帰ってきました。
疲れた体で部屋の電気を付けようとしたその時…
「プルルルルル…プルルルルル…」
電話が鳴りました。
「誰だろう…」
そう思いながらBさんは受話器をとりました。
…すると…
「あ゛…ぁ゛…ぅ…ぁ゛ぁ…ぅ゛…」
なんと、受話器の向こうから聞こえたのは今にも死にそうな老人の声でした。
Bさんはとっさに言いました。
「どうしたのですか?!大丈夫ですか?!」
…プツ…ツー…ツー…ツー…
電話は切れました。
「何だったんだ、今のは…」
次の日
またいつもの様に仕事をしているとBさんは奇妙な話を耳にしました・・
「おいおい知ってるか、あの噂」
「え、なに、なに?」
「なんだ知らないのか幽霊の話・・」
「え、幽霊?出るんですか?どこに出るんですか」
「それはね…」
「あの先にある1件のアパートなんだってよ。」
「?!」
Bさんは一瞬震えました。その訳は…
(1件のアパートてことは俺の家じゃないか…)
その日の夜、またいつもの様に仕事で疲れて帰ってきたBさんは部屋の電気を付けました。
すると、また・・
プルルルルル…プルルルルル…
電話が鳴りました。
Bさんは受話器をとりました。
そして
「ぁ゛…ぅ゛…ぁ゛う…ぁ゛…ぅ゛…ぁ゛…」
昨日聞いたあの老人の声です。
2日にもわたって帰宅するなり謎の電話。
いい加減Bさんは頭にきて言いました。
「もしもし?貴方どこにかけてるんですか?」
「何なんですか?!もういい加減にして下さい!」
Bは受話器を切ったのですが・・・・
トルルルルル…トルルルルル…
更に電話がけたたましく鳴り響き受話器を取ると・・・
「ぁ゛…ぅ゛…ぁ゛…ぁ゛…ぁ゛…」
またあの老人の声だったのです。
「もうやめてくれ!」
Bさんは怖くなって電話のコードを壁から引き抜きました。
その瞬間!
電話を差していたコンセントの差込口から真っ赤な血が出てきたのです。
「うわぁぁぁぁ!」
Bさんは怖くなり必死でそのアパートから出ようとしたのですが・・
Bさんは前方に人の気配を感じました・・
ハッと顔をあげるとそこには・・・
玄関の前に血だらけの老人が立っていたのです!
「うわぁぁぁああああ!!」
Bさんはその瞬間から、腰が抜けて動けなくなりました。
血だらけの老人はニタリと笑ってこっちに向かって歩いてきます。
「来ないでくれ!やめてくれぇー!」
Bさんは気を失いました。
どれぐらい時間がたったか分かりませんがそのアパートに居るのも嫌なので、
目覚めるなりBさんは友人の家へ行き、事の一部始終を話しました。
すると友人がこんな事を言い出しました・・
「あそこの庭には以前家が建っていてその家には老人が住んでたらしいんだけど
ある日、その老人散歩している途中車にはねられて死んだらしいんだ。」
「病院まで運んでも手遅れだったらしいよ。」
Bは友人の言う「老人」と言う言葉を聞いてゾっとしました。
あの老人は一体Bさんに何を伝えたかったのでしょうか・・・・
後に聞いた話しでは例の問題のアパートは取り壊したそうですが
現在どうなっているかは、分かりません・・
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