これは友人T君が体験したお話です
あれは、友人Aの自宅に遊びに行った時の事です
いつも土曜になると 競馬友達のAの家に行き競馬の予想などをしていました
Aの家は10階建て市営団地の9階にあり エレベーターを使ってAの家まで行ってました
いつもなら 仕事が終わり10時30分くらいにはAの家に着いていたのですが
その日は 仕事の以来が多く 一時間ぐらい残業したと思います
仕事が終わりそのままAの家に向かいました
Aの団地についたのが午後11時30くらいだったと思います
この、Aの団地のエレベーター
夜11時になると二台あるエレベーターの左側一台が事故や事件防止などで
各階に止まるようになっているのです
前にもこの団地で変質者が出て 女の子が襲われたそうです
その事を知っていた私は 左側ではなく右側のエレベーターに乗りこみました
ウィーーン・・・・ガチャン!
エレベーターの中に入り Aが住んでいる9階のボタンを押しました
⑨
カチ
いつものようにエレベーターは動きだしました
僕はエレベーター内の各階表示灯を見ながら9階に着くのを待っていました
ウィーーン・・
①
②
③
④
⑤
ん?
ドッ!!
何故かエレベーターは5階と6階の間で止まってしまいました
T「おいおい・・どないなってるんや・・」
とりあえず 私はそのうち動くだろうと思いジっと待っていました
数分経った頃でしょうか
T「あ、Aに電話すりゃいいんだ」
と思い、携帯でAの所に電話しようと思いました
T「あちゃ・・電波来てないやんけ・・」
しかし、そのエレベーター内では電波が届かず 電話ができなかったのです
T「しょうがないな、非常ボタンを押して誰かに助けてもらうか」
そう思った私はさっそく 非常ボタンを押しインターホン越しに話かけました
この非常ボタン この団地の管理人室と繋がってるみたいです
T「すいませぇん、すいませぇん 誰かいないですかぁ」
何回呼びかけても誰もでてきません
T「おいおい・・このまま朝まで待てって言うんかいな・」
インターホン越しに呼びかけて3分くらい経った頃でしょうか
インターホンの先から何か音がしてきました
「ガチャ ガチャ はい もしもし」
T「はぁ。。助かった・・もしもし、すいませんエレベーター止まったみたいなんですけど」
「 そうですか そのままお待ちください 」
T「お願いします」
T「はぁ・やっと出れるは・どうなることかと思った・」
私は、インターホンの先から聞こえた言葉に感謝しそのまま待っていたのです
エレベーター内からは6階のエレベーターホールの部分が50cmほど見える程度でした
私は その50cmの部分を見ながら「早く来てくれ 早く来てくれ」と思っていました
数分後 誰かが6階のエレベーターホールに来たような足音がしました
コツ
コツ
コツ
「やっと来てくれたんやな、 すいませーーん!ここでーす!」
私は エレベーターホールに向かって来る人に向かって声をだしました
しかし6階にいてるだろうと思われる人は一向に姿を現しません
「すいませーーん! すいませーーん!」
何回か私は声をかけましたが 返事が返ってきません
しかし、しばらくして エレベーター内から見える6階部分の所に人影らしい姿が映ったのです
私はエレベーターの後方にさがり その隙間を見ていました
すると
!!
顔だったのです・・
その隙間の右方向から 髪の毛らしき物が最初に見えだんだん顔全体が見えてきたのです
その時 私は直感で思ったのです
「この人・・この世の人ではない」と
顔に温度が感じられず 表情は無表情
そして目は私の方を見ず 私の右肩の方向を瞬き一つせず見ているのです
この時とてつもない恐怖を感じました
エレベーターと言う密室で逃げられない恐怖
そして目の前2mのガラスの向こうにあるこの世にいないはずの人がこちらを見ている恐怖
私は恐怖で動く事すらできずその場にたちつくすしかありませんでした
どれくらい時間が経ったんだろうか
その後その顔はスー・・っと静かに消えてしまいました
と、同時にエレベーターは動きだし9階についたのです
いそいで Aの家に駆け込み さっき起きた事をAに言おうとしましたが
しかし、言うのを止めました
Aの部屋で すこし落ち着き 冷静に考えました
「インターホン越しに話した人 来てくれなかったな・・」
ここで私はAに いつも管理人室には誰かいてるのかを聞きました
するとAは
A「管理人なんか 昼までしかおれへんで 夜になったら自宅に戻ってるわ」
と言うのです
じゃ・・あの インターホン越しにしゃべった人って・・
みなさんも 夜一人で乗るエレベーターは気をつけてくださいね・・
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