霊が見える、霊感がある。
言うだけはタダだ。
この人は本当に見えてる人なんだと、俺の母が実感した人がいた。
母の職場仲間のあるおばさんの話なのだが、そのおばさんはいわゆる、見える人だというのだ。
今まで様々な場所でこの世の者ではない何かを目撃しているというおばさん。
このおばさんが「見た」という場所のひとつに、祖母の実家近くのバス停の話があった。
公民館の前、道を挟んだ場所にバス停がある。
おばさんはこのバス停に立つ五人の老人を見た。
誰もかれも皆青白い肌で、目はどこか遠くを見つめるように、横一列に五人並んで道路の方を見ていたのだという。
おばさんは一目見て老人達はこの世の者ではないとわかったそうだ。
その話を聞いた母は身震いがした。
これは地元の人間にしかわからない話なのだが、その公民館が建設される前、そこには墓地があったという。
気配を感じる事があるという母も、その一帯はあまり好きになれないらしいが・・・
あぁ、この人は本当に見えている人なんだ。
母は思わず頷いたという。
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