今日、私の学校では夏祭りが開催される。
祭りの時間帯は17:00~22:00まで。
この祭りは毎年行われていて、中止になったことは一度も無い。私は家に帰ってからすぐ学校に直行した。
私のクラスの出し物は19:30から開催される「校内1週恐怖の幽霊屋敷」だ。
17:30からすぐに体験する人は怖くないのだそうだ。
だが、20:00以降からそれを体験する人はすごい体験をするそうだ。
なんでも、体験の途中に必ず通らなければならない所がいつの間にか出現していて、
体験を終了した人に感想を聞いてみると、
「あの、○-○の教室には驚かされた!!」
「○-○はすごいことしてるねぇ。」
と答えが返ってくる。実際はそんな教室に何も施していないのに、
お祭りの20:00からは言った人はその教室に入らなければならないと言う。
私は学校のお祭りが終わって後片付けも完全に終わり、皆が帰ったあとにその教室へと足を運んでみた。
(もちろんその教室へ入るのも初めて)
私は体験教室の順番どおりに進んでいた。
すると、1ヶ所だけ妙な教室があるのを発見した。
私は恐る恐るその部屋のドアを開けてみた。
しかしそこは至って普通のどこにでもありそうな教室の風景で、何一つ変わったところは無かった。
一応私はその部屋を一週ぐるりと入ってみた。
最初のほうは何も以上は無かった。
私は、こんなことになるなど思ってもいなかった・・・。
ふと、校庭側の窓の下を見てみると、
「Щ¶〓!ДΘЁ∮!47391」
という張り紙があった。
そしてその横には、だいぶ前に張られた紙が2枚ぽつんと佇んでいた。
私は寒気がして、他のところを1回振り返って、もう一度その紙をみてみた
すると、その古びた紙の1枚から血が絶え間なく流れていた。
私は恐ろしくなってもう走り去ろうと決心した。
―そのときだった。
ふいに誰かに足をつかまれた気がして振り返ってみた。
が、そこには絶え間なく流れる血と古びた紙2枚、不思議な記号の紙計3枚しかなかった。
しかし、不審な点がひとつ。
教室のどこからとも泣く妙な雰囲気が漂ってきたのだ。
私は本当に恐ろしくなって夢中に携帯を取り出し警察を呼ぼうと思った。
携帯をあけてみるとそこにに移っていた物は――・・・
なにやら記号が書いてある紙の中心部分と四方八方からしみらしきものが映っていた。
これでは警察を呼ぶにも呼べない。!
当然夜なので窓の鍵も閉められている。
そして不自然なのもがもうひとつ。
この教室に入ってきたときあけていたドアが閉まっていたこと。
以上のことから考えて、【完全に私は閉じ込められてしまった】としか言いようが無い。
「う、うわああああぁぁぁぁぁああぁぁぁ
あっぁぁぁぁぁぁ」
「た、助けてくれー!!」と叫んだ次の瞬間、
何やら訳の分からない記号の張り紙から突然黄色い閃光が飛び交った。
その閃光はみるみるうちにある形を形成していき、
その形成したある形がどんどん私の前に迫ってくるではないか!!
私は、「うわああぁぁぁぁぁぁぁあぁああ
あああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」と叫んだ。
その化け物は弱まるばかりか、どんどん勢力を強くしてきている。
とうとうその化け物は私のところまで迫り、飲み込もうとしてきた。
私は、声が出なかった。
すると、その化け物は見る見るうちに勢力を弱めていき、遂には「ポンッ」と言って消えてしまった。
それとどうじに、青白い閃光が飛び交い、次の瞬間には、
教室のドアは開け放たれ、妙な雰囲気もなくなり、どこにでもあるよ
うな普通の教室に戻っていた。
しかし、あの紙3枚はいまだに残っていた。
私は、足早にこの教室から抜け出し、家に帰った。
次の日、先生に話してみると、
「○-○の教室は今から35年位前に一人の女性が事故で死亡し、
その女性の霊が偶然あの教室であり、今もあの教室は、
『叫ぶと出られない教室』と呼ばれている」と告げた。
それ以来、私のクラスは出し物を「食」に変更し、「校内1週恐怖の幽霊屋敷」は中止になった。
―皆さんも夜の教室には決して入らないように注意してください。
もし、怖いものを見て叫んでしまったら・・・
絶対に逃げられない恐怖を体験するでしょう。
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